エアコン 冷房 ドライ 違い。 エアコンの除湿(ドライ)を使う温度は30度未満!電気代と効果を解説

意外と知らない冷房とドライの違いや電気代の違い

エアコン 冷房 ドライ 違い

エアコンのドライ(除湿)について エアコンのドライ 除湿 機能…みなさんは使っていますか? 関東にお住まいなら夏は温度も湿度も高くなりがちで冷房も除湿も欠かせないでしょうから、エアコンの【ドライ】とは除湿運転を意味し、温度よりも湿度を下げるのが主目的の機能だというのは多くの方がご存じでしょう。 ちなみに筆者は日本海側に住んでいるので夏場は湿度が低く、エアコンを【ドライ】で運転することはそれほど多くありません。 そういえば海外メーカーのエアコンには 【DRY】とそのまま書かれていますが、日本メーカーのリモコンに 【ドライ】と書かれているのは少し前の東芝機 RAS-C285D-W他 ぐらいで、現在は東芝も含めほとんどのメーカーのリモコンには 【除湿】と書かれています。 筆者自宅のエアコンは全てPanasonic製なので余計に 【ドライ】を使うことがないとも言えます…まぁ言葉遊びの冗談はこれくらいにして。 梅雨時期は洗濯物の部屋干し目的で筆者もドライを使うことがありましたが、この記事を書くにあたって、ドライと冷房の詳細な違いを調べなおしていたら、大きな勘違いをしていることに気づいてしまったのです。 筆者だけでなく意外と多くの人が勘違いをしているらしいとの東京電力による調査結果もあり、正しいドライ 除湿 の意味、冷房との違い、エアコンごとに異なる形式のドライ運転時にかかる電気代の大小を周知する目的でも、これを機会に書き残しておこうと思いたったのです。 エアコンのドライとは?意味は? エアコンの『ドライ あるいは除湿 』とは、 エアコンで冷房をかけたときに必ず生じる湿度低下を利用した 簡易除湿機能です。 現在は 『弱冷房除湿』と 『再熱除湿』、2種類の除湿方式が存在します。 どちらも空気中の湿度を下げる基本的な仕組み自体は同じなのですが、 効果と電気代が全く異なります。 エアコンを解説する個人サイトはもちろん、各メーカーも『【冷房】は温度を下げることに重点をおいた機能』『【ドライ 除湿 】は温度を下げることよりも湿度を下げることに重点を置いた機能』と解説されていますが、この日本語表現はかなり誤解を生みやすいのですよね。 筆者もこの記事を書くまで 【冷房】よりも【ドライ】モードの方が『除湿能力が高い』と勘違いをしていました。 実際は『弱冷房除湿』『再熱除湿』などの 【ドライ】モードよりも【冷房】モードの方が時間当たりにおける除湿量は一番大きいのです。 ざっくり表にまとめるとこんな感じです。 詳細な違いは少し後の項目で説明しますね。 引用元: エアコンのドライ機能はどういう仕組みで除湿をしている? 空気というのは温度が高いほど保持できる水分量が多く、温度が低くなるにつれて保持できる水分量が少なくなります。 例えば氷水の入ったコップを室内に置いておくとコップ周りの空気が冷え、保持できなくなった空気中の水分は水滴としてコップの周りに移動し、その結果コップ周りの空気の湿度が下がります。 これがエアコンによる冷房とそれにともなって発生する湿度低下の原理です。 そしてここからが重要なのですが、上の説明でも分かるとおり 空気の温度が下がるのに比例して湿度が下がる仕組みなので、エアコンも 設定温度を低くして冷房をギンギンに効かせるほど室内の湿度が下がります。 エアコンで冷房を長時間掛け続けた室内は湿度が大きく下がります。 そういった極度の乾燥状態は喉の不調に繋がりやすく、それが不快でエアコンの冷房を嫌う人も少なからずいるでしょう。 エアコンの冷房による湿度低下は仕組み上避けられないものでもあるからです。 参考元: エアコンのドライ(除湿)と冷房の違いは? 冷房をかけること自体が除湿につながるので、動作的には【冷房】と【ドライ】でしていることは変わりません。 ただ運転を止める判断基準が 室温か 湿度かの違いだけなのです。 エアコンによって2種類の除湿方式があるのは前述の通りですが仕組み自体は変わらず、処理後送風される空気の温度、時間当たりの除湿量、そして消費電力が異なります。 ・弱冷房除湿 動作的には【冷房】の設定温度を高めにした物とほとんど変わりません。 そのかわりセンサーを湿度優先に切り替えるため、優先順序は『湿度を下げる』>『設定した温度を守る』となり湿度が一定値を下回るまで弱い冷房がかかり続けます。 第二目標に『設定した温度を守る』があるので設定温度を大きく下回るような強い冷房をかけるわけにはいかず、冷房や下記再熱除湿に比べると除湿量は少なめになっています。 ・再熱除湿 こちらはエアコン内で【冷房】モードと同じくらいの強さでいったん大きく除湿を行い、その後ヒーターを使って下がった空気の温度を上げてから部屋に戻す仕組みの除湿方式となっています。 ですので設定温度に近い室温を維持した状態で、なおかつ強い冷房に匹敵するしっかりとした除湿を行うことができます。 強い冷房に加え空気を温めるためにヒーターも同時に使うわけですから【冷房】よりも消費電力が大きくなってしまうのは避けられません。 エアコンのドライ(除湿)の電気代は冷房より高いって本当? 上記の理由から 「再熱除湿のドライなら本当」ですし 「弱冷房除湿のドライならそんなことはない」という結論になります。 ですのでネット上での口コミは どちらも本当のことを言っており、ただ使っているエアコンで採用されている除湿方式が異なるだけなのです。 弱冷房除湿のドライモードは低消費電力 名前の通り弱い冷房なので冷房より小さい電力で済むのが特徴です。 この除湿方式を採用しているエアコンでのドライ運転は冷房運転に比べて3分の1程度の消費電力で済むので従来のイメージと変わらず 『ドライ 除湿 運転=省エネ&エコノミー』となっています。 再熱除湿のドライモードは快適さの追求 除湿をしつつも室温を維持するために、いったん空気の温度を下げた後また上げ直すという非常に非効率なことをやっている除湿方式です。 快適さを求めた結果効率と電気代は度外視することになった除湿方式なので、弱冷房除湿によるドライ運転や冷房運転よりも大きい消費電力となっています。 といった感じで消費電力は『弱冷房除湿』<『冷房』<『再熱除湿』と右へ行くほど大きく、電気代も高くなります。 基本的に2つの除湿方法は排他となっており、ほとんどのメーカーは上~中位機種に再熱除湿を採用、中~下位機種に弱冷房除湿を採用という形が一般的です。 例外として富士通ゼネラルが設定温度と室温によって再熱除湿と弱冷房除湿を切り替えるエアコン X、Zシリーズ を、コロナが手動で上記2種類の除湿方法を切り替えるエアコン Wシリーズ をそれぞれ販売しています 2018年1月現在 引用元: 引用元: エアコンのドライ(除湿)で洗濯物は乾く? そのエアコンの【ドライ】が再熱除湿式なら、冷房に次ぐくらいの除湿力があり高めの室温を維持することが可能なので、洗濯物を乾かすことも容易でしょう。 弱冷房除湿式の場合は再熱除湿ほどの乾燥効果は期待できません。 除湿量は【冷房】には遠く及びませんし、弱冷房が常にかかる形になるので室温が上がりにくく、高い温度による乾燥のすすみが望めないからです。 弱冷房除湿のエアコンでも『ランドリーモード 部屋干し用除湿モード 』が搭載されているものであれば、ある程度の乾燥効果は期待してもいいでしょう。 その機能が無いエアコンの場合は、いったん強めの冷房運転で一気に室内の湿度を低くした後、設定温度を高めにしたドライ運転で湿度が一定以上に上がらないようにするなど、利用者側での工夫が必要になります。 また、下記の記事でエアコンでの部屋干しについて焦点をあて解説しております。 是非合わせてご覧ください。 記事: エアコンのドライ(除湿)の機能 かつてのドライ機能は、軽い除湿で体感温度を下げる目的と省エネ&エコノミー用メニューとしてあるだけで、本格的な除湿器ほどの機能はなかったのですが『再熱除湿式』の登場で室温を維持したまま除湿できるようになり、弱冷房除湿も含めドライ運転の機能が次第に増えていきました。 温度設定と同じように指定された湿度に下がるまでドライ 除湿 運転を行うことができます。 湿度設定は『40%、50%、60%の3段階設定』だったり『40%~60%の範囲を5%きざみで自由に設定』できたりなど、メーカーやモデルによって異なります。 日立の『ランドリー除湿 カラッと部屋干しモード 』は再熱除湿を利用して一定の温度を維持したまま、除湿することができ、室温が低いときは暖房も合わせて使うことでよりスムーズに部屋干し乾燥ができるようになっています。 富士通やコロナの『ランドリーモード』は弱冷房除湿式エアコンによる 人より洗濯物を優先する形での除湿機能となっています。 弱冷房除湿は再熱除湿のように室温を維持することができないので下記の様に注意書きがされています。 富士通ゼネラル ランドリーモードでの運転中は室温調整機能が働きませんので、お部屋に人がいない時にお使いください。 このように、各社ドライを使っての部屋干し乾燥補助は方法が異なるので、どんなシチュエーションで洗濯物を乾かすことが多いのか使用環境を踏まえた上で適したエアコンを導入するのが良いでしょう。 複数のセンサーを用いて温度と湿度のバランスを取ったり、送風を工夫して冷たさを感じないように弱冷房除湿を行うエアコンなどメーカーごとに工夫が凝らされています。 ですが弱冷房除湿の場合一定湿度以下になるまで冷たい風が出続けるため、設定室温以下の温度になることが避けられません。 さすがに温度センサーも完全に無効になるわけではないので「設定温度が25度でドライ運転し続けたら室温が16度になった」なんて状況になることはほとんどなく、室温が下がりすぎないよう手加減しながら運転を行うのですが、3~4度ぐらいは設定温度より下回ることは充分ありえます。 その点再熱除湿なら冷たい空気を再加熱して送風してくれるおかげで、たとえ高い設定温度でもその値を維持しつつ部屋の湿度を適切に下げてくれるでしょう。 再熱除湿の場合強い冷房をかけながらも送風される空気を温め直すことができるので強い冷房に次ぐくらいの除湿量が期待できます。 ですので再熱除湿のドライ運転の方がより短い時間で除湿を完了することができます。 部屋干しで一時的に湿度が高くなったとしても室温を維持したまま短時間で湿気を取り除いてくれるので、弱冷房除湿よりも短い時間で洗濯物を乾かすことができるでしょう。 いったん目標の設定温度に達してしまえば後は微調整で済むため以降はそれほど大きな電力を消費しません。 冷房を使っている場合なら目標温度に達した後 弱冷房除湿のドライ運転に切り替えるクセをつければ、電気代を抑えることにもつながります。 エアコンのドライ(除湿)の適切な温度は? よく「エアコンの冷房は28度を推奨」という話を聞きますが、扇風機やサーキュレーター使用の前提温度なので人によっては少し暑いと感じるかもしれません。 ですがドライ運転で40%の湿度を設定した状態なら体感温度はおよそ24~5度になるので、設定では同じ28度でもより快適に過ごすことができるでしょう。 ただしこれは室温を維持できる再熱除湿式のエアコンに限ります。 弱冷房除湿のエアコンだと設定温度が28度では、冷房がほとんどかからないので除湿が追いつきません。 ですので洗濯物からでた湿気が充分に取り除けるよう、エアコンを使って空気の温度を大きく下げる必要があります。 いくつかのエアコンの『ランドリーモード』で「人がいない状態でお使いください」と注意書きされているのはこういった極端な室温になり、人が部屋に居続けると健康をそこなう可能性があるからなのです。 ずっと室内にいた人にしてみると少し肌寒く感じてしまう境の温度でもありますが、最近のエアコンは優秀で体表面温度を測定し、温度の高い場所へ冷たい風を送ってくれるエアコンもあるそうです。 設定温度でいさかいを起こすようなシチュエーションが多くあるようでしたら、そういった機能のあるエアコンを導入することで余計な争いを防ぐこともできるでしょう。 さらに弱冷房除湿の場合28度に設定しても、室内の湿気が多い場合は適切な湿度に下がるまで弱冷房がかかるので、体感だけでなく実際に25~6度ぐらいになったりもするので充分な涼しさを感じながらも省エネに繋げることができるのです。 再熱除湿の場合28度設定だと冷え切った空気を28度に維持しようとヒーターが頑張ってしまうため消費電力が増大し、全く省エネ&エコには繋がらない結果になってしまうことがあるのでくれぐれもご注意ください。 以下電気代の計算に用いた資料や根拠が長々と続きますので、結果だけ知りたい方は読み飛ばしていただくか『 結果は以下のようになりました』の文字列をブラウザで検索すると算出された電気代一覧へ飛ぶことができます。 かつておこなわれた消費電力試験では1時間当たり以下の電気代だったことが下リンク先の東京電力資料にて確認できます。 再熱除湿: 14. 8kWエアコン2台を使用 MSZ-PXV28K 再熱除湿・冷房 COP4. 95 消費電力 600W 中間消費電力 245W MSZ-GXV28K 弱冷房除湿 COP4. 91 消費電力590W 中間消費電力 235W 電気料金 22. 引用元: 引用元: 引用元: 上の試験結果を元に現行のエアコンと現在の電気料金を用いて電気代の再計算をおこないました。 『東京電力 従量電灯B 2段階料金 26. 0円 電力自由化前 』が過去に相当する条件となっていますが、2018年1月『東京電力 スタンダードSプラン 25. 98円 電力自由化後の上記相当プラン 』を採用しています。 使用したエアコンは当時最上位モデルだったので、現在の三菱で最上位モデルで再熱除湿を採用している『 MSZ-ZW2818』を設定、消費電力は 540WとMSZ-PXV28Kの600Wから10%低下していますが、以前の試験では 再熱除湿に652W消費していることと下記資料にMSZ-ZW2818を使った再熱除湿のテストでは 消費電力600Wと明記されていることから 8%低減としています。 条件:一般社団法人 日本冷凍空調工業会基準。 MSZ-ZW2818。 使用する条件により除湿量と消費電力が異なります。 引用元: 三菱 MSZ-ZW2818/画像をクリックするとAmazonに移動します 1日当たりの時間は日本冷凍空調工業会のテストと同じく 『18時間』を設定 引用元: 上記データから『MSZ-ZW2818』は過去の試験に用いたエアコンより 平均8%程度の消費電力低下と仮定し以下の設定で電気料金の計算をおこないました。 59円 1日の電気代: 280. 58円 弱冷房除湿 1時間の電気代: 4. 29円 1日の電気代: 77. 16円 冷房 1時間の電気代: 11. 48円 1日の電気代: 206. 70円 上記電気代はあくまで想定であり、利用している電力会社やプラン、エアコンの機種によっても異なります。 エアコンは上位機種ほど省電力化されており、各社 『2. 8kWで10畳タイプのエアコン』なら 上位機種520~600W、中位機種680W前後、下位機種760W前後が消費電力の平均となっていて、購入するエアコンのメーカー、モデル、対応する部屋の広さによっても消費電力は異なることをご了承ください。 参考元: エアコンのドライ 除湿 機能、『省エネ 電気代 』と『快適さ』あなたならどちらを選びますか? 【ドライ 除湿 】運転よりも設定温度を低くした【冷房】運転の方が除湿効果が大きいことや、『弱冷房除湿』か『再熱除湿』かで除湿効果も電気代も大きく異なるということが分かっていただけたかと思います。 基本的には再熱除湿は弱冷房除湿の上位互換なので、掛かるコストを気にしないのであれば快適さの面でも、部屋干し乾燥の面でも再熱除湿式のエアコンの方が優秀です。 ただエアコンは家電の中でも長い年月利用するものですから、ドライ運転時のランニングコストを抑える目的で弱冷房除湿のエアコンをあえて選ぶのも正解の一つだと思います。 「そんな風に言われたら、ますます迷うじゃないか!」という方には『富士通のノクリアXかZシリーズ』『コロナのWシリーズ』なら2つの除湿方式を切り替えることができるので、判断に迷ったときはそういったものを買うのもありかもしれませんよ?.

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エアコンのドライ(除湿)と冷房どっちがおとく?使い分けて節電効果と快適さを!

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そもそも冷房とドライって何? 皆様は冷房とドライに対して、どのようなイメージを持っているでしょうか。 冷房は涼しくなる機能、 ドライはジメジメが取れる機能くらいのイメージがあるのではないかと思います。 それでだいたい合っています。 冷房は空気を冷やすことを第一に考えた機能で、ドライ、除湿は湿度を下げることを第一に考えた機能となっていなす。 使い分け方は、 真夏は冷房、梅雨時はドライという使い分けが理想的といえるでしょう。 それが 弱冷房除湿と 再熱除湿という二つの方式です。 弱冷房除湿は 温度を下げた空気をそのまま部屋に戻すという方式です。 弱い冷房をかけているので、肌寒く感じることもあるでしょう。 対して 再熱除湿は、 湿度を下げた空気を適当な温度に温めてから戻すという方式です。 空気を温めてから部屋に戻すので、温度はあまり下がらない方式になっています。 エアコンの機能の構造を解説したのは、電気代に関わるからです。 実は、 再熱除湿はやや電気代がかかっているのです。 電気代がかかる順番に並べると、「弱冷房除湿<冷房<再熱除湿」となります。 電気代を抑えたいという方は、まずエアコンの機能をチェックすると良いでしょう。 扇風機、サーキュレーターとの併用も良いでしょう。 設定も、弱冷房除湿や高めの温度の冷房が良いとされています。 エアコンを使うときは快適に過ごしたいのか電気代をかけずに済ませたいのかを考えることも大事です。 エアコン利用の際に節約したい方! ドライは除湿して室温も少しさげるもの。 再熱除湿は梅雨時など除湿したいけど室温は下げたくないときに使うもの。 実は室温の下がらないタイプの除湿が、一番コストが高いんですね! — 工事屋さん. com kojiyasancom 冷房とドライのおすすめ設定 エアコンの設定温度は一般的には28度が良いとされています。 また、人間の体は、5〜6度までの温度差なら適応できますが、それ以上の温度差があると、かかる負担が大きくなってしまうとされています。 健康面からも、冷やし過ぎには注意したいところです。 目安ではありますが、 夏場のエアコンの温度設定は、外気の気温との差が5〜6度程度になるように設定すると良いとされています。 一度ためしてみる価値はあるのではないでしょうか。

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エアコンは冷房よりも除湿のほうが電気代が高くなるって本当!?

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エアコンのドライ(除湿)について エアコンのドライ 除湿 機能…みなさんは使っていますか? 関東にお住まいなら夏は温度も湿度も高くなりがちで冷房も除湿も欠かせないでしょうから、エアコンの【ドライ】とは除湿運転を意味し、温度よりも湿度を下げるのが主目的の機能だというのは多くの方がご存じでしょう。 ちなみに筆者は日本海側に住んでいるので夏場は湿度が低く、エアコンを【ドライ】で運転することはそれほど多くありません。 そういえば海外メーカーのエアコンには 【DRY】とそのまま書かれていますが、日本メーカーのリモコンに 【ドライ】と書かれているのは少し前の東芝機 RAS-C285D-W他 ぐらいで、現在は東芝も含めほとんどのメーカーのリモコンには 【除湿】と書かれています。 筆者自宅のエアコンは全てPanasonic製なので余計に 【ドライ】を使うことがないとも言えます…まぁ言葉遊びの冗談はこれくらいにして。 梅雨時期は洗濯物の部屋干し目的で筆者もドライを使うことがありましたが、この記事を書くにあたって、ドライと冷房の詳細な違いを調べなおしていたら、大きな勘違いをしていることに気づいてしまったのです。 筆者だけでなく意外と多くの人が勘違いをしているらしいとの東京電力による調査結果もあり、正しいドライ 除湿 の意味、冷房との違い、エアコンごとに異なる形式のドライ運転時にかかる電気代の大小を周知する目的でも、これを機会に書き残しておこうと思いたったのです。 エアコンのドライとは?意味は? エアコンの『ドライ あるいは除湿 』とは、 エアコンで冷房をかけたときに必ず生じる湿度低下を利用した 簡易除湿機能です。 現在は 『弱冷房除湿』と 『再熱除湿』、2種類の除湿方式が存在します。 どちらも空気中の湿度を下げる基本的な仕組み自体は同じなのですが、 効果と電気代が全く異なります。 エアコンを解説する個人サイトはもちろん、各メーカーも『【冷房】は温度を下げることに重点をおいた機能』『【ドライ 除湿 】は温度を下げることよりも湿度を下げることに重点を置いた機能』と解説されていますが、この日本語表現はかなり誤解を生みやすいのですよね。 筆者もこの記事を書くまで 【冷房】よりも【ドライ】モードの方が『除湿能力が高い』と勘違いをしていました。 実際は『弱冷房除湿』『再熱除湿』などの 【ドライ】モードよりも【冷房】モードの方が時間当たりにおける除湿量は一番大きいのです。 ざっくり表にまとめるとこんな感じです。 詳細な違いは少し後の項目で説明しますね。 引用元: エアコンのドライ機能はどういう仕組みで除湿をしている? 空気というのは温度が高いほど保持できる水分量が多く、温度が低くなるにつれて保持できる水分量が少なくなります。 例えば氷水の入ったコップを室内に置いておくとコップ周りの空気が冷え、保持できなくなった空気中の水分は水滴としてコップの周りに移動し、その結果コップ周りの空気の湿度が下がります。 これがエアコンによる冷房とそれにともなって発生する湿度低下の原理です。 そしてここからが重要なのですが、上の説明でも分かるとおり 空気の温度が下がるのに比例して湿度が下がる仕組みなので、エアコンも 設定温度を低くして冷房をギンギンに効かせるほど室内の湿度が下がります。 エアコンで冷房を長時間掛け続けた室内は湿度が大きく下がります。 そういった極度の乾燥状態は喉の不調に繋がりやすく、それが不快でエアコンの冷房を嫌う人も少なからずいるでしょう。 エアコンの冷房による湿度低下は仕組み上避けられないものでもあるからです。 参考元: エアコンのドライ(除湿)と冷房の違いは? 冷房をかけること自体が除湿につながるので、動作的には【冷房】と【ドライ】でしていることは変わりません。 ただ運転を止める判断基準が 室温か 湿度かの違いだけなのです。 エアコンによって2種類の除湿方式があるのは前述の通りですが仕組み自体は変わらず、処理後送風される空気の温度、時間当たりの除湿量、そして消費電力が異なります。 ・弱冷房除湿 動作的には【冷房】の設定温度を高めにした物とほとんど変わりません。 そのかわりセンサーを湿度優先に切り替えるため、優先順序は『湿度を下げる』>『設定した温度を守る』となり湿度が一定値を下回るまで弱い冷房がかかり続けます。 第二目標に『設定した温度を守る』があるので設定温度を大きく下回るような強い冷房をかけるわけにはいかず、冷房や下記再熱除湿に比べると除湿量は少なめになっています。 ・再熱除湿 こちらはエアコン内で【冷房】モードと同じくらいの強さでいったん大きく除湿を行い、その後ヒーターを使って下がった空気の温度を上げてから部屋に戻す仕組みの除湿方式となっています。 ですので設定温度に近い室温を維持した状態で、なおかつ強い冷房に匹敵するしっかりとした除湿を行うことができます。 強い冷房に加え空気を温めるためにヒーターも同時に使うわけですから【冷房】よりも消費電力が大きくなってしまうのは避けられません。 エアコンのドライ(除湿)の電気代は冷房より高いって本当? 上記の理由から 「再熱除湿のドライなら本当」ですし 「弱冷房除湿のドライならそんなことはない」という結論になります。 ですのでネット上での口コミは どちらも本当のことを言っており、ただ使っているエアコンで採用されている除湿方式が異なるだけなのです。 弱冷房除湿のドライモードは低消費電力 名前の通り弱い冷房なので冷房より小さい電力で済むのが特徴です。 この除湿方式を採用しているエアコンでのドライ運転は冷房運転に比べて3分の1程度の消費電力で済むので従来のイメージと変わらず 『ドライ 除湿 運転=省エネ&エコノミー』となっています。 再熱除湿のドライモードは快適さの追求 除湿をしつつも室温を維持するために、いったん空気の温度を下げた後また上げ直すという非常に非効率なことをやっている除湿方式です。 快適さを求めた結果効率と電気代は度外視することになった除湿方式なので、弱冷房除湿によるドライ運転や冷房運転よりも大きい消費電力となっています。 といった感じで消費電力は『弱冷房除湿』<『冷房』<『再熱除湿』と右へ行くほど大きく、電気代も高くなります。 基本的に2つの除湿方法は排他となっており、ほとんどのメーカーは上~中位機種に再熱除湿を採用、中~下位機種に弱冷房除湿を採用という形が一般的です。 例外として富士通ゼネラルが設定温度と室温によって再熱除湿と弱冷房除湿を切り替えるエアコン X、Zシリーズ を、コロナが手動で上記2種類の除湿方法を切り替えるエアコン Wシリーズ をそれぞれ販売しています 2018年1月現在 引用元: 引用元: エアコンのドライ(除湿)で洗濯物は乾く? そのエアコンの【ドライ】が再熱除湿式なら、冷房に次ぐくらいの除湿力があり高めの室温を維持することが可能なので、洗濯物を乾かすことも容易でしょう。 弱冷房除湿式の場合は再熱除湿ほどの乾燥効果は期待できません。 除湿量は【冷房】には遠く及びませんし、弱冷房が常にかかる形になるので室温が上がりにくく、高い温度による乾燥のすすみが望めないからです。 弱冷房除湿のエアコンでも『ランドリーモード 部屋干し用除湿モード 』が搭載されているものであれば、ある程度の乾燥効果は期待してもいいでしょう。 その機能が無いエアコンの場合は、いったん強めの冷房運転で一気に室内の湿度を低くした後、設定温度を高めにしたドライ運転で湿度が一定以上に上がらないようにするなど、利用者側での工夫が必要になります。 また、下記の記事でエアコンでの部屋干しについて焦点をあて解説しております。 是非合わせてご覧ください。 記事: エアコンのドライ(除湿)の機能 かつてのドライ機能は、軽い除湿で体感温度を下げる目的と省エネ&エコノミー用メニューとしてあるだけで、本格的な除湿器ほどの機能はなかったのですが『再熱除湿式』の登場で室温を維持したまま除湿できるようになり、弱冷房除湿も含めドライ運転の機能が次第に増えていきました。 温度設定と同じように指定された湿度に下がるまでドライ 除湿 運転を行うことができます。 湿度設定は『40%、50%、60%の3段階設定』だったり『40%~60%の範囲を5%きざみで自由に設定』できたりなど、メーカーやモデルによって異なります。 日立の『ランドリー除湿 カラッと部屋干しモード 』は再熱除湿を利用して一定の温度を維持したまま、除湿することができ、室温が低いときは暖房も合わせて使うことでよりスムーズに部屋干し乾燥ができるようになっています。 富士通やコロナの『ランドリーモード』は弱冷房除湿式エアコンによる 人より洗濯物を優先する形での除湿機能となっています。 弱冷房除湿は再熱除湿のように室温を維持することができないので下記の様に注意書きがされています。 富士通ゼネラル ランドリーモードでの運転中は室温調整機能が働きませんので、お部屋に人がいない時にお使いください。 このように、各社ドライを使っての部屋干し乾燥補助は方法が異なるので、どんなシチュエーションで洗濯物を乾かすことが多いのか使用環境を踏まえた上で適したエアコンを導入するのが良いでしょう。 複数のセンサーを用いて温度と湿度のバランスを取ったり、送風を工夫して冷たさを感じないように弱冷房除湿を行うエアコンなどメーカーごとに工夫が凝らされています。 ですが弱冷房除湿の場合一定湿度以下になるまで冷たい風が出続けるため、設定室温以下の温度になることが避けられません。 さすがに温度センサーも完全に無効になるわけではないので「設定温度が25度でドライ運転し続けたら室温が16度になった」なんて状況になることはほとんどなく、室温が下がりすぎないよう手加減しながら運転を行うのですが、3~4度ぐらいは設定温度より下回ることは充分ありえます。 その点再熱除湿なら冷たい空気を再加熱して送風してくれるおかげで、たとえ高い設定温度でもその値を維持しつつ部屋の湿度を適切に下げてくれるでしょう。 再熱除湿の場合強い冷房をかけながらも送風される空気を温め直すことができるので強い冷房に次ぐくらいの除湿量が期待できます。 ですので再熱除湿のドライ運転の方がより短い時間で除湿を完了することができます。 部屋干しで一時的に湿度が高くなったとしても室温を維持したまま短時間で湿気を取り除いてくれるので、弱冷房除湿よりも短い時間で洗濯物を乾かすことができるでしょう。 いったん目標の設定温度に達してしまえば後は微調整で済むため以降はそれほど大きな電力を消費しません。 冷房を使っている場合なら目標温度に達した後 弱冷房除湿のドライ運転に切り替えるクセをつければ、電気代を抑えることにもつながります。 エアコンのドライ(除湿)の適切な温度は? よく「エアコンの冷房は28度を推奨」という話を聞きますが、扇風機やサーキュレーター使用の前提温度なので人によっては少し暑いと感じるかもしれません。 ですがドライ運転で40%の湿度を設定した状態なら体感温度はおよそ24~5度になるので、設定では同じ28度でもより快適に過ごすことができるでしょう。 ただしこれは室温を維持できる再熱除湿式のエアコンに限ります。 弱冷房除湿のエアコンだと設定温度が28度では、冷房がほとんどかからないので除湿が追いつきません。 ですので洗濯物からでた湿気が充分に取り除けるよう、エアコンを使って空気の温度を大きく下げる必要があります。 いくつかのエアコンの『ランドリーモード』で「人がいない状態でお使いください」と注意書きされているのはこういった極端な室温になり、人が部屋に居続けると健康をそこなう可能性があるからなのです。 ずっと室内にいた人にしてみると少し肌寒く感じてしまう境の温度でもありますが、最近のエアコンは優秀で体表面温度を測定し、温度の高い場所へ冷たい風を送ってくれるエアコンもあるそうです。 設定温度でいさかいを起こすようなシチュエーションが多くあるようでしたら、そういった機能のあるエアコンを導入することで余計な争いを防ぐこともできるでしょう。 さらに弱冷房除湿の場合28度に設定しても、室内の湿気が多い場合は適切な湿度に下がるまで弱冷房がかかるので、体感だけでなく実際に25~6度ぐらいになったりもするので充分な涼しさを感じながらも省エネに繋げることができるのです。 再熱除湿の場合28度設定だと冷え切った空気を28度に維持しようとヒーターが頑張ってしまうため消費電力が増大し、全く省エネ&エコには繋がらない結果になってしまうことがあるのでくれぐれもご注意ください。 以下電気代の計算に用いた資料や根拠が長々と続きますので、結果だけ知りたい方は読み飛ばしていただくか『 結果は以下のようになりました』の文字列をブラウザで検索すると算出された電気代一覧へ飛ぶことができます。 かつておこなわれた消費電力試験では1時間当たり以下の電気代だったことが下リンク先の東京電力資料にて確認できます。 再熱除湿: 14. 8kWエアコン2台を使用 MSZ-PXV28K 再熱除湿・冷房 COP4. 95 消費電力 600W 中間消費電力 245W MSZ-GXV28K 弱冷房除湿 COP4. 91 消費電力590W 中間消費電力 235W 電気料金 22. 引用元: 引用元: 引用元: 上の試験結果を元に現行のエアコンと現在の電気料金を用いて電気代の再計算をおこないました。 『東京電力 従量電灯B 2段階料金 26. 0円 電力自由化前 』が過去に相当する条件となっていますが、2018年1月『東京電力 スタンダードSプラン 25. 98円 電力自由化後の上記相当プラン 』を採用しています。 使用したエアコンは当時最上位モデルだったので、現在の三菱で最上位モデルで再熱除湿を採用している『 MSZ-ZW2818』を設定、消費電力は 540WとMSZ-PXV28Kの600Wから10%低下していますが、以前の試験では 再熱除湿に652W消費していることと下記資料にMSZ-ZW2818を使った再熱除湿のテストでは 消費電力600Wと明記されていることから 8%低減としています。 条件:一般社団法人 日本冷凍空調工業会基準。 MSZ-ZW2818。 使用する条件により除湿量と消費電力が異なります。 引用元: 三菱 MSZ-ZW2818/画像をクリックするとAmazonに移動します 1日当たりの時間は日本冷凍空調工業会のテストと同じく 『18時間』を設定 引用元: 上記データから『MSZ-ZW2818』は過去の試験に用いたエアコンより 平均8%程度の消費電力低下と仮定し以下の設定で電気料金の計算をおこないました。 59円 1日の電気代: 280. 58円 弱冷房除湿 1時間の電気代: 4. 29円 1日の電気代: 77. 16円 冷房 1時間の電気代: 11. 48円 1日の電気代: 206. 70円 上記電気代はあくまで想定であり、利用している電力会社やプラン、エアコンの機種によっても異なります。 エアコンは上位機種ほど省電力化されており、各社 『2. 8kWで10畳タイプのエアコン』なら 上位機種520~600W、中位機種680W前後、下位機種760W前後が消費電力の平均となっていて、購入するエアコンのメーカー、モデル、対応する部屋の広さによっても消費電力は異なることをご了承ください。 参考元: エアコンのドライ 除湿 機能、『省エネ 電気代 』と『快適さ』あなたならどちらを選びますか? 【ドライ 除湿 】運転よりも設定温度を低くした【冷房】運転の方が除湿効果が大きいことや、『弱冷房除湿』か『再熱除湿』かで除湿効果も電気代も大きく異なるということが分かっていただけたかと思います。 基本的には再熱除湿は弱冷房除湿の上位互換なので、掛かるコストを気にしないのであれば快適さの面でも、部屋干し乾燥の面でも再熱除湿式のエアコンの方が優秀です。 ただエアコンは家電の中でも長い年月利用するものですから、ドライ運転時のランニングコストを抑える目的で弱冷房除湿のエアコンをあえて選ぶのも正解の一つだと思います。 「そんな風に言われたら、ますます迷うじゃないか!」という方には『富士通のノクリアXかZシリーズ』『コロナのWシリーズ』なら2つの除湿方式を切り替えることができるので、判断に迷ったときはそういったものを買うのもありかもしれませんよ?.

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