オイラックス 市販。 オイラックスは疥癬の薬?

オイラックスAの効果・副作用

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オイラックスHクリーム(一般名:クロタミトン・ヒドロコルチゾン配合クリーム)は、1960年から発売されている外用剤です。 外用剤というのはいわゆる「塗り薬」の事で、主に皮膚疾患に対して用いられるお薬になります。 オイラックスHは外用剤の中でも鎮痒薬(ちんようやく)という種類に属し、これはいわゆる「かゆみ止め」になります。 オイラックスHは主にかゆみを抑える目的で処方されますが、それ以外にも弱いステロイドも配合しており、これにより炎症を抑える作用も期待できます。 塗り薬にはたくさんの種類があるため、それぞれがどのような作用や特徴を持つのかが分かりにくいものです。 オイラックスHはどのような特徴を持つお薬で、どのような患者さんに適しているお薬なのでしょうか。 ここではオイラックスHの特徴や効果・副作用について紹介させて頂きます。 1.オイラックスHクリームの特徴 まずはオイラックスHクリームの全体像や特徴を紹介します。 オイラックスHは「クロタミトン」というかゆみを抑える物質と、「ヒドロコルチゾン」という弱いステロイドの2つを配合したお薬になります。 かゆみを抑えつつ、ステロイドで穏やかに炎症も抑えてあげたい時に用いられます。 オイラックスHは独特な作用機序によってかゆみを抑えてくれる「クロタミトン(商品名:オイラックス)」に「ヒドロコルチゾン」というステロイドを配合したお薬になります。 代表的なかゆみ止めのお薬というのは、アレルギー反応を抑えることでかゆみを抑える「抗ヒスタミン薬」や、麻酔作用によって感覚を鈍くしてかゆみを抑えたりするものが主です。 しかしオイラックスHはこれらのかゆみ止めとは作用機序が根本的に異なります。 オイラックスHに含まれるクロタミトンは温覚に対しての刺激作用を持っており、皮膚に塗るとヒリヒリするような感覚があります。 このヒリヒリ感によってその分かゆみを感じにくくさせる、というのがクロタミトンの作用なのです。 つまりかゆみを抑えているわけではなく、別の感覚を引き起こす事によってかゆみが感じにくくなるといった感じですね。 「ヒリヒリ感」という刺激がかゆみと競合し、これによってかゆみが改善するため、オイラックスHのようなお薬は「競合的刺激性止痒剤」とも呼ばれています。 一方でこのヒリヒリ感は時に副作用となってしまうこともあります。 実際にオイラックスHの副作用として多いものに、熱感・灼熱感といった皮膚刺激症状が挙げられています。 ヒリヒリ感を持つお薬であるため、傷口などの創部や皮膚が荒れている部位に用いる際は注意が必要です。 オイラックスHが皮膚を刺激するため、皮膚状態が更に悪化してしまう可能性があるためです。 またオイラックスHに含まれる「ヒドロコルチゾン」はステロイドになります。 ステロイドの外用剤には、塗った部位の免疫反応(身体がばい菌などの異物と闘う反応)を抑える作用があり、これによって炎症反応も抑える事が期待できます。 これにより湿疹や皮膚炎を改善させたり、アレルギー症状を和らげたりします。 外用ステロイド剤は強さによって5段階に分かれています。 ステロイドはしっかりとした抗炎症作用(炎症を抑える作用)が得られる一方で、長期使用による副作用の問題などもあるため、皮膚症状に応じて適切に使い分ける事が大切です。 強いステロイドは強力な抗炎症作用がありますが、一方で副作用も生じやすいというリスクもあります。 反対に弱いステロイドは抗炎症作用は穏やかですが、副作用も生じにくいのがメリットです。 オイラックスHに含まれるヒドロコルチゾンは外用ステロイド剤の中でも最弱ですので、穏やかに免疫を抑え、穏やかに炎症を抑えるステロイドになります。 そのため副作用も少なめですが、そうは言ってもステロイドはどれも長期使用すると、皮膚の細胞増殖を抑制したり、免疫力を低下させたりしてしまいます。 これによって皮膚が薄くなってしまったり感染しやすくなってしまったりといった副作用が生じる可能性がありますので、必要な期間のみ使用し、漫然と塗り続けないことが大切です。 ちなみに面白い特徴として、オイラックスHに含まれる「クロタミトン」は、ヒゼンダニ(疥癬の原因寄生虫)など、一部の寄生虫に対して殺虫作用を持っています。 そのため、「オイラックス(一般名:クロタミトン)」は、時にこれらの寄生虫感染症の治療薬として用いられることもあります。 しかしオイラックスHは免疫を抑えるステロイドが含まれているため、ヒゼンダニの感染をより悪化させてしまう可能性があります。 そのためオイラックスHは疥癬の治療薬として用いられる事はありません。 以上からオイラックスHクリームの特徴として、次のような事が挙げられます。 【オイラックスHクリームの特徴】 ・かゆみを抑える作用に優れ、他のかゆみ止めとは異なる機序でかゆみを抑える ・弱いステロイドを含み、穏やかに炎症を抑える ・熱感・灼熱感など皮膚刺激症状があるため、傷口や荒れた皮膚への塗布は推奨されない スポンサーリンク 2.オイラックスHクリームの適応疾患と有効率 オイラックスHクリームはどのような疾患に用いられるのでしょうか。 添付文書には次のように記載されています。 【効能又は効果】 湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)、皮膚そう痒症、小児ストロフルス、虫さされ、乾癬 難しい専門用語が並んでいますが、ざっくりと言えばオイラックスHは、• かゆみを抑える• 炎症を軽く抑える という作用を持つため、皮膚にかゆみが生じており、かつ炎症も多少抑えてあげた方が良い状態・疾患に使われると考えてください。 進行性指掌角皮症とはいわゆる「手荒れ」の事で、水仕事などで手を酷使する事により手の皮膚が傷つき、炎症を起こしてしまう事です。 ビダール苔癬とはストレスなどが原因となり皮膚の一部に痒みや苔癬が生じる疾患です。 主に首の後ろや大腿部などに生じやすいと言われています。 小児ストロフルスとは、主に赤ちゃんに生じる虫刺され後のかゆみのことです。 乾癬(かんせん)とは皮膚の一部の細胞増殖が亢進していしまい、赤く盛り上がってしまう状態です。 これらの疾患は皮膚の炎症およびかゆみが生じる事が多いため、オイラックスHが効果を発揮します。 注意点としてオイラックスHはステロイドを含み、ステロイドは免疫(身体が異物と闘う力)を抑制するため、ばい菌の感染に弱くしてしまうという特徴があります。 そのため、細菌やウイルスが皮膚に感染しているような皮膚に、ステロイドを塗る事は推奨されていません。 ではオイラックスHは上記疾患に対してどのくらいの効果があるのでしょうか。 上記疾患にオイラックスHを1日1~数回塗布した調査では、• 湿疹・皮膚炎群に対する有効率は81. 皮膚そう痒症に対する有効率は76. 小児ストロフルスに対する有効率は84. 虫さされに対する有効率は78. 乾癬に対する有効率は33. 3.オイラックスHクリームの作用 主にかゆみを抑えるために用いられるオイラックスHクリームですが、具体的にはどのような作用機序を持つお薬なのでしょうか。 オイラックスHには主に次のような作用があります。 これはクロタミトンを皮膚に塗ると生じる、温覚への刺激作用によるものです。 クロタミトンを皮膚に塗ると、温覚が刺激されます。 ヒリヒリ感や熱さを感じる方もいらっしゃいます。 このヒリヒリ感が「かゆい!」という感覚と競合するため、ヒリヒリする分だけかゆみを感じにくくなるのです。 このようにクロタミトンの止痒作用は非常にユニークなはたらきを持っています。 クトラミトンは皮膚を刺激することでかゆみを抑えるため、用いる部位には気を付ける必要があります。 刺激すると悪そうな状態の皮膚には用いるべきではありません。 例えば、明らかな傷口を刺激するのは良くないでしょう。 傷口が刺激されれば傷が更に悪化してしまいます。 また荒れた皮膚やアトピーなどがひどい皮膚に用いる場合にも注意が必要で、その判断は主治医とよく相談する必要があります。 ステロイドには様々な作用がありますが、その1つに免疫を抑制する作用があります。 免疫というのは異物が侵入してきた時に、それを攻撃する生体システムの事です。 皮膚からばい菌が侵入してきた時には、ばい菌をやっつける細胞を向かわせることでばい菌の侵入を阻止します。 免疫は身体にとって非常に重要なシステムですが、時にこの免疫反応が過剰となってしまい身体を傷付けることがあります。 代表的なものがアレルギー反応です。 アレルギー反応というのは、本来であれば無害の物質を免疫が「敵だ!」と誤認識してしまい、攻撃してしまう事です。 代表的なアレルギー反応として花粉症(アレルギー性鼻炎)がありますが、これは「花粉」という身体にとって無害な物質を免疫が「敵だ!」と認識して攻撃を開始してしまう疾患です。 その結果、鼻水・鼻づまり・発熱・くしゃみなどの不快な症状が生じてしまいます。 同じく皮膚にアレルギー反応が生じる疾患にアトピー性皮膚炎がありますが、これも皮膚の免疫が誤作動してしまい、本来であれば攻撃する必要のない物質を攻撃してしまい、その結果皮膚が焼け野原のように荒れてしまうのです。 このような状態では、過剰な免疫を抑えてあげると良いことが分かります。 ステロイドは免疫を抑えるはたらきがあります。 オイラックスHクリームは塗り薬であるため、塗った部位の皮膚の免疫力が低下します。 免疫が低下すると、免疫が異物を攻撃する事によって生じる炎症も起こりにくくなりますので、炎症が抑えられます。 炎症とは、• 発赤 (赤くなる)• 熱感 (熱くなる)• 腫脹(腫れる)• 疼痛(痛みを感じる) の4つの徴候を生じる状態のことです。 今説明したように感染したり受傷したりすることで生じます。 またアレルギーで生じることもあります。 みなさんも身体をぶつけたり、ばい菌に感染したりして、身体がこのような状態になったことがあると思います。 これが炎症です。 皮膚に炎症が起こることを皮膚炎と呼びます。 皮膚炎も外傷でも生じるし、ばい菌に感染することでも生じるし、アレルギーでも生じます。 ステロイドは免疫を抑制することで、炎症反応を生じにくくさせてくれるのです。 スポンサーリンク 4.オイラックスHクリームの副作用 オイラックスHクリームにはどのような副作用があるのでしょうか。 また副作用の頻度はどのくらいなのでしょうか。 オイラックスHの副作用を見た調査では、副作用発生率は4. 重篤な副作用はほとんどなく、安全性は高いお薬です。 生じうる副作用としては、• 皮膚刺激症状、熱感• ピリピリ感• 牽引痛、疼痛感• しびれ感• 患部湿潤 などが報告されています。 痛みや熱感はオイラックスHに含まれるクロタミトンが温覚を刺激するために生じます。 塗った部位が刺激されて、熱くなったり赤くなったりしてしまう事がありますが、オイラックスHの使用を中止すれば自然と改善するものが多く、重篤な副作用となるものはほとんどないと言ってよいでしょう。 せつは皮膚に細菌が感染してしまう疾患です。 オイラックスHに含まれるステロイドは免疫力を低下させてしまう作用があるため、細菌などの病原体を感染させやすくしてしまうのです。 オイラックスHを使ってはいけない方(禁忌)としては、• 細菌・真菌・スピロヘータ・ウイルス皮膚感染症の方• オイラックスHの成分に対し過敏症の既往歴のある方• 潰瘍(ベーチェット病は除く)、第2度深在性以上の熱傷・凍傷の方 が該当します。 オイラックスHに含まれるステロイドは免疫を抑制するという作用があります。 これは炎症を抑えるという良い作用になる事もありますが、一方で本当に異物を免疫が攻撃しないといけない時にそれを抑えてしまうというデメリットにもなります。 そのため実際に細菌やウイルスなどが感染していて、免疫を活性化させないといけない時には、その部位にオイラックスHを塗布する事は出来ません。 またオイラックスHに含まれるクロタミトンは、傷を刺激する作用があるため、傷がある部位に塗ると傷をかえって悪化させてしまうため、そのような部位に塗る事は推奨されません。 5.オイラックスHの用法・用量と剤形 オイラックスHには、 オイラックスHクリーム 5g(チューブ) オイラックスHクリーム 10g(チューブ) オイラックスHクリーム 500g(瓶) といった剤型があります。 オイラックスHクリーム1g中には、• クロタミトン 100mg• ヒドロコルチゾン 2. 5mg を含有しています。 オイラックスHの「H」はステロイドである「ヒドロコルチゾン(Hydrocortisone)」の頭文字になります。 オイラックス(一般名:クロタミトン)にヒドロコルチゾンを配合したお薬だよ、という意味です。 クリーム剤のみになり、10gはチューブに入っており、500gは壺のようなガラス瓶に入っています。 ちなみに塗り薬には「軟膏」「クリーム」「ローション」などいくつかの剤型がありますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。 軟膏は、ワセリンなどの油が基剤となっています。 保湿性に優れ、刺激性が少ないことが特徴ですが、べたつきは強く、これが気になる方もいらっしゃいます。 また伸展性(伸び)もよくありません。 クリームは、水と油を界面活性剤で混ぜたものです。 軟膏よりも水分が入っている分だけ比べて伸びがよく、べたつきも少なくなっていますが、その分刺激性はやや強くなっています。 ローションは水を中心にアルコールなどを入れることもある剤型です。 べたつきはほとんどなく、伸びも良いため遣い心地は良いのですが、刺激性も強く、保湿効果も長続きしません。 オイラックスHクリームの使い方は、 通常、1日1~数回直接患部に塗布又は塗擦するか、あるいは無菌ガーゼ等にのばして貼付する。 なお、症状により適宜増減する。 と書かれています。 実際は皮膚の状態や場所によって回数や量は異なるため、主治医の指示に従いましょう。 6.オイラックスHクリームの使用期限はどれくらい? オイラックスHクリームの使用期限って、どのくらいの長さなのでしょうか。 「家に数年前に処方してもらった外用剤があるんだけど、これってまだ使えますか?」 このような質問は患者さんから時々頂きます。 これは保存状態によっても異なってきますので、一概に答えることはできませんが、製薬会社による記載では室温保存(なるべく涼しい場所に保存)にて「4年」となっています。 室温で涼しい場に保存していたのであれば、「4年」は持つと考えることができます。 しかし、そうではない場所で保存していた場合は、4年未満でも効能が失われている可能性があります。 また、上記は未開封の場合を想定されています。 開封した場合はこれより短くなります。 7.オイラックスHクリームが向いている人は? 以上から考えて、オイラックスHクリームが向いている人はどんな人なのかを考えてみましょう。 オイラックスHクリームの特徴をおさらいすると、 【オイラックスHクリームの特徴】 ・かゆみを抑える作用に優れ、他のかゆみ止めとは異なる機序でかゆみを抑える ・弱いステロイドを含み、穏やかに炎症を抑える ・熱感・灼熱感など皮膚刺激症状があるため、傷口や荒れた皮膚への塗布は推奨されない というものでした。 ここから、かゆみの症状が主である皮膚に用いる際に良いお薬であると言えます。 クロタミトンにかゆみを抑える作用がある他、ステロイドも炎症を抑える事で炎症によって生じるかゆみを抑えてくれるためです。 一方で、かゆみもあるけども強い炎症や病原体(細菌やウイルスなど)の感染・創傷などもある皮膚には適していません。 強い炎症に対しては弱いステロイドであるヒドロコルチゾンでは力不足です。 またステロイドは免疫を抑えてしまうため、病原体の感染を悪化させてしまう可能性があります。 皮膚に傷があるとオイラックスは傷を刺激してしまう可能性もあります。 カテゴリー• 247•

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『オイラックス』と『オイラックスH』、同じ痒み止めの塗り薬の違いは?~ステロイドの有無

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効果 オイラックスAは、湿疹、かぶれ、虫刺され、かゆみ、蕁麻疹、しもやけ、皮膚炎、あせもに効果があります。 このお薬には、合成副腎皮質ホルモンであるヒドロコルチゾン酢酸エステルが含まれています。 また、グリチルレチン酸と併せて皮膚の炎症を鎮める効果があります。 加えて、かゆみ止めの効果のあるクロタミトン、ジフェンヒドラミン塩酸塩が加えられ、アラントインにより皮膚の組織修復が助けられます。 さらに、イソプロピルメチルフェノールが加えられているため、殺菌作用を発揮することもできます。 使用方法としては、 1日3回・適量を患部に塗布するようにしましょう。 ステロイド外用剤はその薬効の強さによって5段階レベルに分類されています。 こちらの薬に含まれているヒドロコルチゾン酢酸エステルはステロイドの分類の中でも「弱い」に入っています。 一般にステロイド成分は抗炎症作用を持っていますので、通常数日から2週間程度で効果が現れます。 ネットの口コミでは、伸びもよく、低刺激で、香りも穏やかなため、子どもにも使いやすい、とのことでした。 スポンサードリンク 副作用 他のステロイド剤と同様に、ステロイド成分は病原微生物に対する皮膚の抵抗力を低下させ、症状をさらに悪化させるので、「細菌(化膿している患部)」や「ウイルス(帯状疱疹、水疱瘡等)」、「真菌(水虫、たむし、カンジダ症等)」などの 感染による疾患には使わないようにしてください。 万一、使用して悪化してしまった場合は、直ちに使用を中止して皮膚科を受診してください。 また、まれに発疹・発赤、かゆみ、腫れ、かぶれ、乾燥感、刺激感、熱感、ヒリヒリ感が現れる場合があります。 5~6日間使用しても症状がよくならない場合、または悪化した場合は使用を中止し、皮膚科で診てもらいましょう。 まとめ ステロイド剤を含んだ外用剤を長期で使ってもいい期間の目安は約2週間となります。 漠然と長期連用すると副作用が現れる恐れがありますので、症状がよくなった場合は、使用を中止し、症状がよくならない場合はすみやかに皮膚科を受診するようにしてください。

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かゆみ止めにオイラックスソフト

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アスクドクターズ監修医師 この記事の目安時間は6分です 疥癬の検査と診断 疥癬の症状は、湿疹(皮膚の炎症)の症状によく似ています。 かゆみがあって、小さいブツブツが多くできている場合に、見た目だけでこの2つの病気を区別することは難しいのです。 湿疹体質ではなくて、今まで湿疹が出たことはないのに、少しずつブツブツの数が増え、範囲も広がり、特に夜間にかゆいという時には、疥癬の可能性があります。 是非、皮膚科を受診してください。 皮膚科では、最近「デルモスコープ」という特殊な拡大鏡を使って診察します。 これを使うと、表面が拡大して見えるだけではなく、もう少し皮膚の深い部分の情報も得られます。 ヒゼンダニは皮膚の柔らかいところに、「疥癬トンネル」という穴をほって、そこに潜んで卵を産みます。 デルモスコープで、疥癬トンネルと、そのトンネルの先端部に潜んでいるヒゼンダニを見つけると診断は確定します。 この検査は観察するだけの負担の少ない検査で、痛みや出血はありません。 この他に、 角質の一部をピンセットなどで摘みとり、顕微鏡で調べて、ヒゼンダニやその卵を確認するという検査を行うこともあります。 ヒゼンダニやその卵を確認できれば、診断は確定しますが、ヒゼンダニはかゆいブツブツの全てに潜んでいるというわけではないので、疥癬であっても、1回の検査でヒゼンダニやその卵が必ずみつかるというわけではありません。 この検査は、角質をつまみ取って行う検査ですから、少し出血することもあり、痛みもあるため、多くの個所の検査を行うことできません。 そのため 顕微鏡の検査で「陰性」という結果で出ても、疥癬ではないと断定することはできないのです。 疥癬の治療薬の種類と副作用 オイラックス? 2014年に「スミスリンローション(一般名:フェノトリン)」という塗り薬が発売されました。 疥癬に有効性が高く、副作用が少ないため、疥癬の塗り薬の主流となっています。 通常は1週間間隔で、2回塗ることになります。 液体の薬であるため、かき傷などに塗るとピリピリするなどの刺激作用がありますが、塗る回数が少ないため、刺激作用が問題となることはほとんどありません。 2014年以前は、長い間皮膚科では「オイラックスクリーム(一般名:クロタミトン)」という塗り薬を使って疥癬を治療することが一般的に行われてきました。 オイラックスクリームは、湿疹(皮膚の炎症)や蕁麻疹(じんましん)の痒みを抑える薬剤ですが、有効成分である「クロタミトン」という成分がヒゼンダニに効果があります。 オイラックスクリームによる治療では、薬を首から下の全身に2週間から3週間にわたって、毎日塗ることになります。 オイラックスクリームの効果は、あまり強くないため、塗り忘れた部分があったり、十分な期間ぬりを続けなかったりすると、治療に失敗することがあります。 この薬は湿疹の治療薬として健康保険で認められた薬ですが、 ジクジクしているなど皮膚の状態が悪いところへ塗ると、刺激作用のために湿疹が悪化するデメリットがあります。 湿疹体質の人が、疥癬になって皮膚をかいているうちに、湿疹が悪化してしまうと、オイラックスクリームでの治療は難しくなります。 なお、 ステロイド剤を配合した「オイラックスHクリーム」という塗り薬も発売されていますが、間違って疥癬の治療に用いると、ステロイドの作用で疥癬は悪化します。 安息香酸ベンジルローションとは? オイラックスより強力な塗り薬として、「安息香酸ベンジルローション」という薬があります。 即効性が必要な場合は、皮膚科では、スミスリンローションの発売以前に、疥癬の治療に利用されてきました。 なお、安息香酸ベンジルローションは正式に薬剤として発売されたものではなく、試薬を原料として、各医療機関で調剤して作成したものであるため、今後は活用の機会は減るものと考えられます。 この他、イオウがヒゼンダニに有効であるため、一部の医療機関ではイオウ軟膏を作成して疥癬の治療に用いています。 イベルメクチン(ストロメクトール)とは? 「ストロメクトール(一般名:イベルメクチン)」という薬は、疥癬に有効な唯一の飲み薬です。 1回のんで、必要であれば1週間後にもう1回追加で内服します。 体重によって飲むべき錠数が変わりますから、1回に指示通りの錠数を内服してください。 うまく行けば、疥癬は1カ月後には治癒します。 内服すると、寄生しているヒゼンダニが一気に死滅し、その反応で一時的にかゆみが増すことがあります。 皮膚炎がひどくなるようなことがあれば、薬剤に対するアレルギー反応という可能性もありますが、皮膚炎の悪化がなく、その他の問題もないようならば、落ち着くのを待ちましょう。 ただ、皮膚の炎症が明らかに悪化するようなら、薬疹(薬の利用自体が原因となる発疹)である可能性もありますから、早めに担当の医師に相談してください。 また、イベルメクチンは、他の薬と一緒に飲むと、効果が大きく変動する可能性があります。 また薬剤の吸収が食事の影響を受けて大きく変動しやすいので、空腹時に水で飲むのが良いとされています。 疥癬の薬は市販されている?ステロイドはだめ? 疥癬に、ステロイドが配合された薬を塗ると疥癬は徐々に悪化します。 疥癬の治療につかう「オイラックス」にはステロイドが配合されたタイプがありますから、注意が必要です。 具体的には、「オイラックスA」「オイラックスPZ」「オイラックスデキサS」という塗り薬が市販されていますが、これらはステロイドが配合されているため、疥癬の治療として塗るのは不適切です。 なお病院で処方される「オイラックスH」にもステロイドが配合されていますので、疥癬の時には塗らないでください。 市販されている「オイラックスソフト」には有効成分であるクロタミトンが配合されており、ステロイドは配合されていませんから、疥癬の時に塗っても良いでしょう。 ただし、オイラックスソフトはジクジクした部分、ひどいかき傷などに塗ると刺激反応で皮膚炎が悪化する可能性がありますので、塗ったあとに皮膚の状態がかえって悪くなった時には中止してください。 「イオウ(硫黄)」が配合された塗り薬が「イオウ・サリチル酸・チアントール軟膏」という名前で市販されており、疥癬に有効です。 ただ、この薬もオイラックスと同様に皮膚の状態が悪いところへ塗ると刺激になることがあります。 市販の飲み薬はない 疥癬に有効な飲み薬は市販されていません。 かゆみを和らげる飲み薬として「抗ヒスタミン剤」というタイプの薬が市販されていますが、ヒゼンダニを抑える効果はなく、かゆみの症状に対する対症療法となります。 しかし、慢性蕁麻疹があって皮膚をかくと、どんどん赤くなってかゆくなるという方は、抗ヒスタミン剤を飲むとかゆみが改善します。 疥癬の治療は薬以外もある? 疥癬治療にはイオウが有効ですから、イオウを含んだ入浴剤が有効であると思われます。 ただ、以前よく使われていた「ムトーハップ」は、硫化水素を発生させることによる自殺者が相次ぎ、現在、発売が中止となっています。 疥癬の治療期間はどれくらい? 疥癬の治療期間は、どのような治療方法を取るかで変わってきます。 古くから使われている塗り薬であるオイラックス(一般名:クロタミトン)を使う場合は、少なくとも2週間から3週間程度、毎日ぬることが必要です。 スミスリンローション(一般名:フェノトリン)では、通常1週間隔で、2回のぬることとなりますが、3回から4回塗る必要がある場合もあります。 担当医の指示に従ってください。 ストロメクトール(一般名:イベルメクチン)という飲み薬による治療では、1週間間隔で2回の内服となることが多いのです。 ただ、爪が厚くなってそこにヒゼンダニが寄生している場合などでは、他の治療を併用も含めて、もう少し治療が必要となることがあります。 疥癬は治療に失敗すると再発して感染が拡大します。 いずれの治療でも治療終了の時期は担当医に判断してもらうことが大切です。 【疥癬関連の他の記事】 疥癬の治療や治療期間などについてご紹介しました。 体のかゆみに不安を感じている方や、疑問が解決されない場合は、医師に気軽に相談してみませんか?「病院に行くまでもない」と考えるような、ささいなことでも結構ですので、活用してください。

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