ハイキュー 夢 小説 影山。 影山夫婦がラブラブすぎる件について

ハイキュー!!【399話】最新話確定速報!ネタバレあらすじ、感想と考察まとめ!『化身』影山の活躍!|マンガタリー

ハイキュー 夢 小説 影山

授業も終わり放課後。 部活に行ったり、帰宅したり、友達と遊んだりと各々がそれぞれ思い思いのことをしている。 烏野高校バレー部の部室でも、これから始まる部活に向けて着替えなどの準備をしていた。 「なあ影山、今週の日曜日!部活休みだからスポーツショップ行かね!」 日向が着替えをしている影山の横で、ぴょんぴょんと跳ねながら言った。 「あ?無理。 」 悩むこともなく切り捨てた影山に、日向がえーと言ってムッとした顔をした。 「何でだよぉ!行こうぜスポーツショップ!!なぁ~影山ぁ~!!」 日向は影山のシャツを掴んでグラグラと揺さぶった。 影山はイラッとしたのか眉間にしわを寄せると、日向の頭をバレーボールを掴むように片手でガシッと掴むと、強めに力を入れた。 「痛いっ!!ちょっ!影山君!!痛いですすごく!!」 「ちょっとそこの変人コンビ、うるさいんだけど。 静かにしてくれる?主にちっこいやつ。 」 「ちっこいって言うな!てか、影山ギブ!ホント痛い!マジ痛いから離してっ!!」 月島の言葉に言い返そうとするも、影山に掴まれている頭の痛みの方が気になり、日向は影山を見上げる。 影山は満足したのか日向の頭から手を離した。 「スッゴイ痛かった・・・」 日向が頭をさすりながらぽつりと言った。 「さらにちっこくならなくてよかったね。 それ以上ちっこくなったら、ジャンプしてもネットから手が出なくなっちゃくもんねwww」 「こんなんで小っちゃくなるわけねーし!」 「ほらほらお前ら、さっさと着替えしろ。 」 さこのままではいつ終わるかも分からなくなりそうなので、菅原が2人の仲裁に入る。 菅原の言葉に従った2人は、それぞれ準備を再開した。 「てか、日曜なんか予定あんの?」 日向が準備を終え、荷物を軽くまとめている影山に向かって、再度先ほどの話題を持ち掛ける。 「約束あるから無理。 」 「えぇーー!」 騒がしい部室の中に、ノックの音が響いた。 それに気づいて、少し静かになる。 「すいませーん、1年の影山君いますか?」 そう言ってドアを開けたのは、烏野の制服を着た女子生徒。 茶色の髪を肩に付く位の長さのポニーテールにした、活発そうなイメージのかわいい子だった。 「なんか用か木村。 」 影山がその女子を見て言う。 「ま、まさか彼女か影山!」 田中が思わずそう言う。 「違います、ただのクラスメートです。 」 影山が田中の言葉を否定して、入り口の木村に近づいていった。 「で、なに?」 「なに?じゃないわよ影山!朝配ったプリント、出してないの影山だけなんだからね!てか、さっき帰りのHRで出してって言ったじゃん!聞いてなかったの?」 「知らね。 寝てた。 」 悪びれもなく答える影山に、木村がクッと眉を吊り上げる。 「ちゃんと聞け!まったく、こーんなかわいい子が話してたって言うのに。 」 木村の言葉に影山が周りをキョロキョロ見回すような動作をした。 「かわいい子なんてどこにいるんだ?」 「ひっどーい!影山ひどい!そんなんじゃ、一生彼女出来ないんだからね!一生童貞でいやがれ残念イケメン!!」 木村はフンッとそっぽを向いた。 「いや、彼女いたし。 童貞でもねーし。 」 「「「「え?」」」」 その予想外の言葉に、木村と普通のやり取りをしている影山にあっけにとられていたバレー部の面々が驚きの声を上げた。 [newpage] 「え、うそ!影山童貞じゃないの!?女になんか興味ない位言いそうじゃん!」 木村は驚いた顔で影山に言った。 「俺は普通に人間の男だ。 」 呆れたような顔で影山が言う。 「あ、なら私がつきあってあげようか!いま彼女いなさそうだし!」 「いいぞつきあうか?お前料理うまいし、話しやすいし。 」 木村がふざけたように言った言葉に、影山が迷いなく頷いた 「えっ、・・・えっ!あの、えと、わ、私、彼氏いるから、その、なんていうかっ!!」 「おう知ってる。 」 真っ赤になった木村に、影山が何てことなさそうに言った。 「へ?」 「吉崎だろ?後俺、年上がタイプなんだ。 」 「え?」 木村は赤い顔で少し目を瞬かせていたが、影山の言葉を理解したのか、さらに真っ赤になった。 「もーーーーっ!!影山っ!!」 「お、タコの次は牛になったか?」 「影山早くプリントっ!!」 「ほら。 」 影山が荷物から取り出したプリントを差し出すと、木村はバッと奪い取った。 「まったく。 あ、日曜日大丈夫そう?カラオケ。 」 影山から受け取ったプリントを確認しながら木村が言った。 「部活ねーから行ける。 」 「よっしゃあ!!」 木村がニシシと笑った。 「福山ボイスで歌ってね!あ、でも1人で嵐もやらせたい!バンプもいいな~」 「俺曲知らねーからな。 」 「えぇ~じゃあCD明日貸すからさ~」 「だるい。 」 「お願いだって!ね?」 「ポークカレー温玉乗せで手を打ってやろう。 」 「うっ・・・仕方ない。 でもこうなったら、きゃりーぱみゅぱみゅボイスでトトロ歌わせてやるっ!!」 木村が悔しそうな顔でそういうと、影山がフッといい笑顔を浮かべた。 「任せろ。 」 「ごめんなさい嘘です冗談です!真顔できゃりーぱみゅぱみゅのトトロは私たちの腹筋が持たない!」 「遠慮すんな。 」 「マジ勘弁してっ!!あ、美穂とりっちゃんも行くって。 」 「なら藤村と浩介も誘っとく。 」 「吉崎もいるから、男子1人多いよ?」 「黙れリア充。 」 「だが断る。 じゃあ、部活ガンバ、影山!」 木村はそう言って去っていった。 影山はそのまま元いた場所に戻った。 普通に準備をしだす影山をよそに、その他の面々は今見た光景の衝撃に動くことが出来ずにいた。 そんな中、動いた人物が2人。 「おい影山!!」 「マジなのか!!非童貞ってマジなのか!!」 西谷と田中である。 2人は影山に詰め寄ると、肩を掴んでゆさゆさと揺らし始めた。 「嘘だよな!!冗談だよな!!見栄なんだろ!!そうだろ影山!!」 「こんなことで嘘ついてどうするんですか。 」 影山の言葉に2人は撃沈。 崩れ落ちた2人の格好はまさにorz。 「いつだ・・・いつの話だっ!!」 田中が絞り出すような声で言う。 「おい田中!!」 縁下がさすがに口をはさむ。 「だが縁下!!気になるだろ!!」 「・・・まあ、そりゃあそうだけど。 さすがにそこまで聞くのはどうかと・・・」 「・・・別に構わないですけど。 」 田中と縁下のやり取りを居ていた影山が軽くため息をつきながら答える。 その言葉を聞いた田中と西谷が影山に詰め寄った。 「さあ答えろ!いつ卒業した!!」 田中と西谷以外の面々もやはり気になるか、3人の方を見ている。 「中1っすね。 」 「「「「中1!?」」」」 「え、ちょっ影山!?どういうこと!?さすがに早すぎない!?」 菅原が田中と西谷を押しのけ、影山に詰め寄る。 「中学に入学して半年くらいっすかね。 で、そっからマヤさんとつきあうことになりました。 」 影山の言葉に、一同が唖然としているなか、影山はさらに続ける。 「その後中3までつきあって、マヤさんが東京に進学するってんで、遠距離はお互い無理だろうってことで別れました。 」 「へー、王様って普通につきあうとかできたんだ。 デートとか、全然想像できないんだけど。 」 「王様って呼ぶな!」 月島が硬直から復活してそう言った。 「でも最初のデートの時マヤさんが俺の服装見て、これからは私が選んだ服着てって言って、服とかいろいろ買ってくれるようになった。 」 「まさかの貢がれ系・・・意外過ぎるんだけど。 結構年上?」 「4つ上。 」 「そっから好みが年上になったんだ・・・」 意外なことに、興味を持ったのか月島がさらに影山に質問を重ねていく。 「てか、さっき木村が言ってた福山ボイスとかって何?」 「前、木村達とカラオケ行った時声マネしたら、すごい似てるってなって、そっからよくねだられるようになった。 」 「女声もできるんだ・・・」 月島がまじまじと影山を見た。 「青木隆二?がテレビによく出てたとき、のど仏動かすのやってて、できるかなと思ってやったらいった。 で、声マネ?意外とできるようになった。 」 「シマと前橋誘うからさ、僕もそれ行っていい?真顔きゃりーボイスのトトロすっごく聞きたいwww」 「言っとく。 日曜の11時に合衆国な。 」 「街の?」 「おう。 」 「分かった。 」 2人はそれをきり、それぞれ準備に戻った。 ついていけていない面々は、そのまましばらく呆然としていた。 [newpage] 「あ、そういや、マヤさんとした後で童貞卒業したって及川さんに言ったら、メチャ焦ってたな。 」 「なに、もしかして大王様まだだったの?卒業www」 月島が思わずふき出した。 「らしい。 飛雄に先越されたとか言ってたし。 」 「ざwwwまwwwあwww」 月島が楽しそうに笑いながら言った。 彼の中で及川は、初めて会った時にサーブで狙われたこともあってか、あまりいい位置にはいないらしかった。 影山が次いでボソッとつぶやいた。 「まあ、その後童貞もらわされたけどな。 」 「なんか言った?」 聞こえなかったらしい月島が聞き返した。 「別に。 」 「ふーん。 」 月島はすぐに興味をなくしたようだった。 「え、もらわされ・・・え!?」 「あ。 」 影山のすぐ隣にいた菅原は、影山のつぶやきが聞こえたらしく、いろいろとテンパっている。 影山がそれを見て少しばつが悪そうに考え込んだ。 「か、影山?」 「あー・・・聞かなかったことにしてください。 」 「」 菅原は思わず絶句した。 「おい日向ボゲェ!いつまでぼさっとしてんだ!さっさと準備しろ!」 「おいてくからな山口。 」 2人はそう言って部室を出ていった。 「へあっ!?」 「あ、え!?待ってツッキー!!」 日向と山口があわてて準備をしだした。 他の面々も、いまだショックからは向けきれていないものの、ゆるゆると動き始めた。 これが、第一の影山ショックなのであった。 ちなみに余談だがこの1週間後位に、1人の少年によって某笑顔動画サイトに1つ動画が投稿された。 【声マネ】替え歌メドレー【歌わせてみた】 チームメイトの1人がハイスペックすぎたので、カレーを餌に声マネで歌わせてみた。 短い主コメで投稿されたその動画は少しずつ再生数を伸ばし、一度宣伝されたことをきっかけに某笑顔動画サイトの視聴者たちに驚愕の嵐を生んだのであった。 [newpage] あとがき 書きたかったから書いた、反省も後悔もしていない。 楽しかった。 てなわけで、ちょっと思いついたネタでした。 HSK(ハイスペック影山)ネタ大好きなんです。 それに加えて、純粋培養で下もエロも知らない影山も好きだけど、済ますこと済まして下にもエロにも動じない影山も好きなんです。 さらに言うなら、クラスメイトと普通に高校生している影山も好きなんです。 ・・・引かれた気がする。 えと、読んでくれてありがとうございました!!.

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ハイキュー!!【399話】最新話確定速報!ネタバレあらすじ、感想と考察まとめ!『化身』影山の活躍!|マンガタリー

ハイキュー 夢 小説 影山

殆どの学生にとって、昼休み後の授業は体育などの体を使う科目を除き、眠りを誘うものでしかない。 影山が在籍する一年三組の本日の五限目は科学の授業だった。 理数系が好きな者にとっては楽しい授業だが、苦手とする者達としては化学式?元素?は?何語?である。 しかし、そんな者達でも楽しむことができるのが「実験」。 教師はそんな魔法の言葉で眠気から半目だった生徒達の顔を上げさせた。 簡単過ぎず、難し過ぎず、適当の実験を提示して生徒達の意欲を刺激する。 娘の機嫌取りより遥かに楽、とは教師の言葉である。 さて、そんな教師から与えられた実験に一人だけ反応しない者がいた。 そう、影山飛雄だ。 眠たくて仕方ない彼の頭は沈んでは起きを繰り返していた。 おまけに窓側グループのテーブルだったため、ポカポカと暖かな陽射しが余計に眠気を誘う。 もう寝てしまえと腕につっ伏そうとした時、横から頬に何かが突き刺さった。 「!?………………ってぇな、ンだよ」 「寝んな影山!実験の準備すんぞ!ビーカー取ってこいっ!!」 「……………」 突き刺した指をぐりぐりさせながら指示するクラスメイトから逃れるように席を立った影山は、気怠げに備品の並ぶ棚へ向かった。 あれやこれや言いながらわいわい騒がしいクラスメイトを横目に影山の欠伸は止まらない。 あーーねみぃ、だりぃ、バレーしてぇ。 備品棚のガラスに映る顔は大層眠たげで、半分瞼が落ちている。 ふと、左斜め前に薬品が並んでいることに気付いた。 ラベルに書かれている薬品名を読む影山の脳内に閃きが走る。 みんな寝たら授業受けなくていいし怒られないんじゃね? バレー部の面々から 当然のことであるが ちゃんと起きて授業を受けろと口酸っぱく言われてからなんとか起きて聞いているが、如何せん今日はどうにもこうにも眠気が強い。 …………ムリだな。 バレーに全力を注ぐためにももう寝ようとあっさり白旗を上げた影山は、頼まれていたビーカーと目的のものをくすねると何食わぬ顔でグループに戻った。 実験工程が記載されたプリントとテキストを見ながら活き活きと実験を進めるグループの目を盗み、手早く目当てのものを作り上げていく。 「おい影山、ぼーっとしてないで手伝えよ」 「……ああ。 その前にちょっと手洗っていいか?」 「おー。 あ、ついでに新しいスポイト持ってきてくれね?」 「分かった」 席を立ち、ゆっくり足を進めながら完成したものを窓近くに間隔を開けて置いていく。 手を洗い、スポイトを取ると来たルートを戻り、ほらよと渡せば影山はカウントをとり始めた。 20秒…… 「やべぇ50度越えた」 「ばっかお前ぇええ!!」 「センセーこれどうやんのー?」 「おーどうしたー」 10秒… 「ねぇねぇ、このアルコールランプ火力弱くない?」 「どーりで時間がかかると思ったー!」 「センセーこっちも来てー!!ヘルプ!!」 「ちょっと待ってろー」 4…3…2…1……、 「……………」 「……………」 「……………」 「……………」 「……………」 …0 静かになった教室内を影山は満足気に見渡すと夢の世界に旅立った。 サーブ練を中断して駆け寄った部員達は口々に大丈夫かと声を掛ける。 一人一人に大丈夫っスと応えながら影山は五限目の自分を呪った。 くそっこんなことになるならやらなきゃよかったぜ… 影山は先程まで三組の生徒と化学教師とともに病院で検査を受けており、やっと部活に顔を出せたのだ。 数時間前の五限目、全員を眠らせた影山は授業終了五分前に起きるように調整していたのだが、予期せぬことが起こった。 暇を持て余した教頭による見回りだ。 真面目にやっているかねとばかりに各教室をまわっていた教頭は、三組の授業状態を見て目を剥いた。 一人残らず机に伏して眠っているのだ。 『実験中の失敗?』 『烏野高校、職務体制に問題?』 『生徒道連れの集団自殺か!?』 教頭の脳内に一瞬で様々なゴシップ見出しが駆け巡った。 現実逃避したい気持ちを抑え、なんとか意識を保った教頭は化学室に飛び込むと教師を叩き起しにかかった。 体を揺さぶり、頭をはたき、ようやっと目を覚ました教師に生徒達を起こすよう指示を出しながら養護教諭に連絡する。 その間に少しずつ目を覚ましていく生徒達の何事もない様子を視界におさめ、教頭は肺の奥から安堵の息を吐き出した。 我が人生の危機回避!! 流れ出ていた冷や汗を拭いていれば養護教諭が到着したので全員が眠っていたことを告げた。 養護教諭が何人かに事情を聞くも、教師も生徒も困惑げに「気付けば眠っていた」と答える中、事情を知っている唯一の…というより犯人である影山はめんどくさいことになったと内心顔を顰めていた。 何が原因か分からぬまま、結局養護教諭が下した判断は「今から全員病院で検査を」だった。 なんかよく分からんけど授業が潰れるやふーい!と喜んだのは影山を除く生徒達だ。 これ部活間に合うか? かくして授業中の原因不明の集団睡眠の検査など簡単に終わるはずもなく、影山が危惧したとおり、彼が部活に参加することはできなかった。 せめて自主練は!と意気込むが、三組の生徒が所属する部には事情が説明されていたため、当然バレー部の面々から止められた。 「影山っ、今日は止めとけ!」 「そうだぞ!なんかあったらどうすんだ!!」 「大丈夫です!やれます!」 「今日ぐらいは様子を見てだな、」 「検査は特に異常はありませんでした!」 「いや、万が一ってこともあるし…」 「万が一も何もありません!!起こりません!!」 「なんでそんな言い切ってんの!?」 「だってあれは!!」 「?、あれは?」 「……っ!」 俺がやったから、と言いかけて影山は止まった。 今彼の脳内ではある図式が浮かんでいた。 自分がやったことを言う=怒られる=責任感の強い主将は武田に伝える=武田から教頭へ土下座と事実が伝えられる=教頭激おこプンプンチャカチャカなんとかヅラァ=部活禁止のお達し=バレーできない=死 影山の額を冷たい汗が流れた。 バレーできねぇとかムリムリムリムリ!!絶対回避!!!! 「いや、あの、…自分の体のことは自分がよく分かってるんで!!」 「そうは言ってもなぁ……」 どう言い聞かせたもんかと烏野夫婦が顔を見合わせる中、月島が影山の前に立った。 思わず身構えるが月島は気にすることなく影山の頬に手を添えた。 「ねぇ王様」 「あ?」 「確かに自分のことは自分が分かってるかもしれないケドさ、今の自分の顔色分かってる?」 「?」 「真っ青だよ」 「!」 そりゃあな!!バレたらバレーできなくなるからな!! 何も言えない影山を見て、月島は小さく息を吐き出すとグッと顔を近付けた。 「みんな心配してるんだから今日は大人しくしてること。 分かった?」 「………………お前は?」 「?」 「お前は心配してねーのか?」 「もちろん僕も心配してるよ。 ………誰よりもね」 「………分かった。 でも片付けとかはするからな」 「ん。 それぐらいならいいかな」 頬に添えられた手でいい子いい子と頭を撫でられる。 気持ち良さに目を細めれば、月島の表情が柔らかく笑んだ。 見事に影山を頷かせた月島に烏野夫婦は涙を拭った。 二人とも仲良くなって…! 田中の引き攣った顔など気にしない。 東峰の戸惑いなどどうでもいい。 自分達も混ざりたそうにソワソワしている一年は大層可愛い。 仲良し万歳。 清水、後でその写真よろしく頼む。 マジで。 常であれば部活後は自主練となるのだが皆影山のことを考え、全員で片付け、全員で帰宅することになった。 部員達が着替え終わるのを待つ間、影山は出入口近くに座り、取り出した携帯でメールを打ち始めた。 普段から上手く言葉にできない人間が文字に起こすのは難しく、影山の眉間は徐々に皺が寄り、比例して唇が突き出てきた。 可愛い!!どうしていいか分からなくて困ってるのめっちゃ可愛い!!その唇も無意識とかなんなのくっっっそ!! 一年を筆頭にチラチラとその様子を見ていた者達は悶えたが、 おかしな空気に気付いたのか影山が顔を上げる。 しかし数瞬前に取り澄ましたことで影山は首を傾げることになったが、それを横目で見た者達はまたもや悶えることとなった。 [newpage] 帰宅途中の道で二・三年と別れた一年組は影山を真ん中にあれやこれやと世話をやいていた。 「ほら、ここついてる」 「んぅ」 「影山もうちょいこっちー」 「あっ日向そこ石あるよ」 「はい、影山お茶」 「ん、サンキュ」 ちゃっかり隣りを歩く月島は、澤村に奢ってもらった肉まんを頬張る口元を拭い、その反対隣りではチビっ子二人が食べ物に集中している影山が転ばないように誘導し、月島の隣りを歩く山口は食べ進み具合を見てドリンクを渡すなど甲斐甲斐しい。 特にふらつくことなくいつものペースで食べ終えた影山に四人はホッと息を吐いた。 「よかった。 その様子じゃホントに大丈夫みたいだね」 「影山が病院に行ったって聞いた時はびっくりしたけどね」 「全く心配かけやがってー!」 「何事もなくてよかったです!でもどうして三組の人達はみんな眠ってしまったんでしょう?」 「…………」 自分を心配し、気遣う四人を見て影山の胸が痛んだ。 怒られるのはイヤだけど、こんなに心配してくれてるこいつらに黙ってるのはもっとイヤだ…。 怒られる覚悟を決めた影山が足を止めると、必然的に全員足を止めて不思議そうに影山を見た。 その視線を感じながら浅く呼吸を繰り返すとあのな、と切り出した。 「俺がやったんだ…」 「「「?」」」 「やったって…何を?」 「……三組の、みんなを眠らせたの」 『…………は!?』 「俺、あの時スゲー眠くて、でも寝てたら怒られるから、だったらみんな寝ちまえば怒られねーって思って…」 「え?ん?ちょっとその発想はよく分かんないけど、」 「え、おれ何となく分かるけど…」 「バカは黙って」 「影山君、続きをどうぞ!」 「うす。 それでササッ、スッ、フワーってやって眠らせた」 「「…………」」 「日向」 「ムリ」 「………影山マスター」 「なに」 「お願いします」 しょうがないねと余裕の笑みを携えて月島は言った。 「王様が睡眠薬作って眠らせたってこと。 信じられないことにね」 「え…?」 「へ…?」 「さすがツッキー!」 「そっち!?」 「ブレない山口君……」 「やっちゃったことはもうしょうがないケド次からはいくら眠たくてもしたらダメだからね」 「……分かってる」 四人はショボンとする影山を見、互いの顔を見、頷きあって丸い頭を代わるがわる撫でた。 窺うように見てくる目は怒られた仔犬のようで心くすぐる。 「でもなんで影山そんなことできんの?お前バカじゃん」 「お前には言われたくねぇ!」 「まぁまぁ、日向の言うと……確かに気になるし」 「………親が、」 「え、影山君の親御さん?」 「うす。 うちの親そういうの得意で小せぇ頃から色々教えてもらってて…」 「ちょっと待って」 「?」 「あっ、その顔可愛い。 そういうの作れるなら化学とか余裕じゃん。 なのにどうして赤点取るワケ?」 「真面目な顔なのに最初で台無し…」 「黙れチビ」 「ごめんツッキー!」 「俺のセリフ!!」 「だってよく分かんねーし」 「気にしない影山君さすがです!って、え?」 「え?」 「え?」 「え?」 「ワンモア」 「え?」 「もう一回言って」 「よく分かんねーんだよ。 興味ないし」 「は?え、じゃあなんで作れるの!?」 困ったように頬を掻いた影山は一言「カン?」と首を傾げ、四人は脱力した。 「なんとなく、この配分ならいけるって分かるだけで詳しいことは分かんねー」 「それで作れるってなんなの…」 「野生のカンじゃね?」 「同類が言うなら間違いないかも」 「どういう意味だよ」 「バカってことだね」 「日向落ち着いて!」 「まだおれ言ってないよ谷地さん!?」 わいわい騒ぐ様子を影山はぽかんと見つめていた。 それに気付いた月島が声を掛けた。 「どうしたの?」 「何やってんだ!!って怒られると思ってた…」 「……十分反省してるなら怒らないよ」 「そうか……」 「ところでなんで僕達には話してくれたワケ?」 「んぬ………その、色々、心配してくれるお前ら見てたら…なんか黙ってるのイヤだった、から…」 「…………」 「…………」 「…………」 「…………」 「…………」 「?」 目尻をほんのり染めて照れくさそうに話す影山は撫でくりまわしたいほど愛らしい。 いつの間にか静かになっていたことに周りに目を向ければ顔を覆って空を仰いでいる四人。 こいつら何やってんだ? 「ごほんっ、あー、うん、気にしないで」 「?おう」 「それとさ、本当のこと教えてくれてありがとう」 「!、おうっ!」 「嬉しそうにしちゃってホント可愛い。 明日も朝練あるし帰ろっか」 「そうだな!」 「だからツッキー最初……」 「やめとけ山口。 あれは一生治んない」 「自然過ぎて影山君気付いてないみたいだし…」 「影山だもんな」 「「うん」」 三人の声が影山の耳に入ることはなかった。 特に走ることなくリビングのドアを開けて壁に設置されているスイッチを二つ一緒に押せば、電気がつくと同時に40インチのテレビ画面に人物が映し出された。 『おっかえり飛雄〜』 「ただいま父さん」 『相変わらずデカいなお前さんは』 「お父さんよりちょっと高いだけだろ」 『飛雄はまだ高校生。 まだまだ伸びるであろう』 「背も欲しいけど父みたいにもっと高く跳びたい」 荷物を革張りのソファーの横に置き、ドスンと腰を下ろす。 画面の向こうにはスマートフォンをヒラヒラ振って見せる父親の姿。 『お前このメールなんなの?スペルめちゃくちゃすーぎて解読大変だったのよぉ?』 「うぬん……話せるからいいだろ」 『ハッハッハ!そらそーだ。 それで?バレーできなくてご機嫌ナナメかと思ってたけどそうでもなさそうじゃねーか』 「ん……。 チームメイトに今日のこととお父さん達のこと言ったら教えてくれてありがとうって言われて嬉しかったから……」 『………ちょっとちょっといつの間にそんな仲良くなっちゃったーの!?』 『良いことではないか。 それだけ飛雄が心許せる相手ができたということ』 『いや、そらそーだけンどもね!?』 「今日母さんは?」 騒ぐ父親達をよそに、画面いっぱいを埋め尽くす三人の顔の隙間から母親の姿を探す。 『ああ、今日はお仕事だとよ』 『伝言を預かっている』 『ほい』 スマートフォンを操作していた父親がボイスメッセージを再生した。 しっかり食べて早く寝るのだぞ』 「ん、分かってる。 おやすみなさい」 『うむ、おやすみ』 『じゃあまたな』 『あ、飛雄!あのメールやり直しだからな!寝るまでにちゃーんと再送しろよ!』 「げっ」 『じゃーな!』 プツンと切れた画面を暫く見つめてため息を吐いた。 ノロノロ立ち上がり、風呂場へ向かう。 フランス語の単語なんて分かんねーよ…… 自分のせいではあるが病院に数時間拘束され、大好きなバレーも出来ず、学校から出されたものではない宿題を課せられたその背中は哀愁漂っていた。 あれ?王様からメールなんて珍し………ん!? 『フランス語で睡眠薬のスペルってなんだ』 フランス語!!?.

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【ハイキュー!!】王様は彼女溺愛中!【影山飛雄】

ハイキュー 夢 小説 影山

木兎氏長編始めました。 一部裏も取り扱い有。 愛されヒロインの長編完結。 大人赤葦に攻められまくる連載など。 澤村夢、できたてです。 ほのぼの目指してます。 マネの愛され他、裏有り。 /烏養、月島、岩泉、赤葦で連載中。 男主多め。 R18. 赤葦長編、黒尾中編。 抱きしめたい、もう一度、僕のすべてで。 アニメ沿いで進行中。 短編に菅原,赤葦。 他に姉,妹シリーズなど.

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